よくある質問

Frequently Asked Questions

低学年ではゆっくり染みわたるように学びます。その蓄えた力で、学年が進むにつれ学習速度がますとともに学習意欲も高まります。世界的なシュタイナー学校卒業生に関する追跡調査結果では、卒業生たちには積極的に学ぶ姿勢が顕著にみられ、社会人となってからは多様な職業に就き、それぞれの分野で高い評価を受けている、と報告されています。

「教育機会確保法」により子どもの教育の場が保証されます。地域の学籍校の卒業認定がもらえます。日々の学習の様子は学籍校に報告されます。

当学園は、現在、そのような体制を持っていません。個別の補助なしで一斉授業を受けられることを受け入れの基準としています。

いいえ、違います。クリスマス会や七夕祭りはありますが、特定の宗教団体には所属しません。崇高なものを愛する心を大切にしますが、宗教教育ではありません。

行いません。学年末には、それぞれの成果と課題が表現された文章と詩による通信簿(学びの便り)が一人ひとりの子どもに贈られます。良い点数は取るためではなく、学ぶ喜びや発見の驚きが、子どたちの心身を健やかに育てると考えるからです。年齢に即し、成長発達段階に合ったテーマを与え、芸術的な方法を通して学ぶときに、子どもの内面から学ぶ意欲が生まれます。点数を取るための学びではなく、純粋な対象への学習意欲(「どうして?」「もっと知りたい」)、学ぶ喜びによって授業は支えられます。

シュタイナー学校独自の教科であり、シュタイナーの人間観に基づいた発達を助ける重要な教科です。言葉や音を身体を使って表現する動きの芸術です。音楽や詩に合わせて図形や軌跡(フォルム)を表現します。音や言葉の形、動きを通して、体内で形作られるものが見えない力となってこどもの自立を助けます。また、集団で動くことによって、空間に対する感覚、人と人との間にある関係性にはたらきかけ、自然に社会性を身に着けていきます。

シュタイナー教育では、こども時代に豊かな感情を育てます。また、自らの体を動かし、感じ、考えるプロセスを通し、なすべきことを自発的に実践していくことを身に着けます。世界を肯定的に受け止める姿勢は、後に責任をもって社会を担っていく力となります。世界的な規模でシュタイナー学校卒業生に関する追跡調査がなされています。その結果、卒業生たちは大学において積極的に学ぶ姿勢が顕著にみられます。また、社会人となってからは多様な職業に就き、それぞれの分野で高い評価を受けている、との報告があります。

ルドルフ・シュタイナーの世界観、人間観はシュタイナー教育の基礎となっていますが、こども達にそのような世界観(思想)を直接教えることはありません。

保護者は、学園運営や日々の教育を支える活動に関わっていきます。教員と保護者がともに働くことによって生まれる信頼関係の中で、こども達は安心して学校生活を送ることができます。また、保護者の無償の活動により、学園の経営は支えられています。シュタイナー教育をより深く理解するための勉強会に積極的に参加することも大切だと考えています。

沖縄シュタイナー学園は、法令に定める学校ではないため、学籍を置くことはできません。法令に従い、こどもの学籍は地域の公立学校に置かれます。保護者は各自学籍校に出向き、立場を説明する必要があります。「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」(以下「教育機会確保法」という。)が平成 28 年 12 月 14 日に公布され、 平成 29 年 2 月 14 日に施行されました。それにより、多様な学びへの扉が開かれ、学校や教育委員会との連携により、こどもの教育の場の確保が保障されています。地域の公立校への連携や、学籍に関する諸手続きについては、事務局や支援グループ「子どもと先生を元氣にする会」が相談に応じます。

沖縄シュタイナー学園は、現時点では公式の卒業証書を発行する資格を持ちません。そのため、学籍校から卒業証書を発行してもらうことになります。